プラセンタ注射は・・・・
女性の健康から美容まで幅広く利用されています。
女性の更年期障害や肝機能の改善に保険適用のものがあります。
通常皮下注射もしくは筋肉注射で行います。
プラセンタ注射剤には、日本人の健康な胎盤を使用している、ラエンネックとメルスモンがあります。
美肌目的で用いる場合は、保険適応はありません。
ラエンネック(LAENNEC)は、JAPAN BIO PRODCTS Co.,Ltd. 株式会社日本生物製剤で製造販売されています。
製造工程においては、厳しい検査基準の採用や、3種類の滅菌処理後、最終滅菌工程で121℃、20分間の高圧蒸気滅菌するなど、感染症に対する安全対策を講じていますが、理論的に未知のウイルス等の危険を完全に排除することは困難です。
尚、これまで細菌やウイルス等による感染の報告はありません。
メルスモン(MELSMON)は、更年期障害、乳汁分泌不全の健康保険適用の治療薬になっているプラセンタ注射剤です。
ラエンネック同様に、美肌目的の場合、保険適応にはなりません。
メルスモンは、メルスモン製薬株式会社で製造・販売されています。
旧ソ連邦の医学者フィラートフ(1933年)は、生体組織(細胞)は、その生活を脅かすような外的因子(例えば2~4℃というような低温)の作用するとき、生体組織の中には生物学的過程を刺激する物質(生物原刺激素)が産生されるという仮説をたて、これを胎盤組織療法として応用しました。メルスモンは組織療法製剤の一つで、(薬価収載1959年)長い歴史をもつ薬剤です。
国内の感染のない健康なヒト胎盤を原料とし、多種のアミノ酸を含有しています。ホルモンは含有しておりません。製造工程は、酸で加水分解し、最終滅菌(121℃、30分間)するなど、感染症に対する安全対策を講じていますが、理論的に未知のウイルス等の危険を完全に排除することは困難です。
尚、これまで細菌やウイルス等による感染の報告はありません。
美肌効果を主体に目的とする場合は、当院での経験上、メルスモンをお勧めします。
慢性疲労感の改善を目的として、それに美肌効果を追加した場合は、ラエンネックをお勧めします。
美肌注射をメルスモンで行った場合、メルスモン2A〜3Aを週に1回、4週続けて皮下注し、お肌の状態を見ながら少しずつ間隔を空けて行き、おおむね月に2A〜3Aを1回皮下注してお肌の状態を維持していきます。